先日スタジオジブリの新作『思い出のマーニー』見てきました。
私の感想は、人を選ぶ良質な佳作という印象です。

原作は未読です。
冒頭心を閉ざした痛々しい杏奈が出てきた時はどうかなと思ったんですがー話的には大事なんですけど、冒頭誰からも好かれるヒロインの登場でグッと鷲掴みにされる展開を求めている人だと厳しく感じました。
周りは悪くないー委員長タイプの娘、もうちょっと外見を良く描いてあげてもーもいいやつなんですよね。
アレだけボロクソ言われたのに「これでオシマイ」ってあのモンペ親からよくああサッパリ割り切れるもんだ。
とはいえ、主人公は家族の関係性から生じている心の悩みを引きずっているので、より嫌われる態度をとってしまう。
しかし!もう一人のメインヒロインマーニーが出てきて俄然面白くなってきました!!
マーニーが登場してからの萌えるふれあいのシーンと、最後に向けて風呂敷のたたみ方が良く大変スッキリしたのが印象的ですね。
結局マーニーとのリンクしていたシーンは、精神世界(杏奈の妄想)なのか幻想世界なのかタイムワープなのかははっきりさせないのもいい味です。
私は気に入りました。
思い出のマーニー (新潮文庫)
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